プライマリーバランス
primary balance(プライマリー・バランス)
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プライマリーバランス
プライマリーバランスとは、国債発行収入を除いた歳入(税収など)と、国債の利払いと償還費を除いた歳出(一般歳出など)についての基礎的財政収支のことです。
これは、国債費関連を除いた歳入と歳出の釣り合い状態を見る(分析する)ためのものです。
◆プライマリーバランスの状態
税収で一般歳出が賄われている状態をプライマリーバランスが均衡しているといいます。財政(国の懐具合)の正常な状態をあらわします。
一方、一般歳出が税収より大きくなると、税収に加えて国債からの収入をあてることになります。これをプライマリーバランスが赤字であるといいます。
◆日本のプライマリーバランス
日本のプライマリーバランスは、大幅な赤字が続いています。国債は、国民からの借金であり、将来の国民に返さなければならないものです。プライマリーバランスが赤字とは、将来の国民につけを回している(現在の生活を維持するために、将来の国民から借金している)状態です。
プライマリーバランスを均衡させる(一般歳出を税金収入で賄う)には、徹底した歳出の見直しが必要です。
◆プライマリーバランスへの取り組み
2001年5月7日、小泉首相が所信表明演説において、プライマリーバランスの均衡を図るという構造改革の目標を表明しました(2001年度一般会計予算におけるプライマリーバランスは約11兆1400億円の赤字)。
政府は、2010年代初頭の黒字を目指して、財政健全化に取り組んでいます(2007年度一般会計予算におけるプライマリーバランスは約4兆4300億円の赤字)。
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