バブル景気(バブルけいき)
bubble boom(バブル・ブーム)
バブル景気
バブル景気とは、1986(昭和61)年11月を景気の谷、1991(平成3)年2月を景気の山とする、51ヶ月続いた景気の拡張局面(第11循環)のことをいいます。
「バブル期に起こった好景気」という意味から、バブル景気と呼んでいます。
◆プラザ合意が要因
バブル景気の要因は、1985年9月に、先進5カ国で協調して為替レートをドル安に進めることに合意した「プラザ合意」だといわれています。
プラザ合意以降、日本では急激な円高が進み、日本経済は不況に陥りました。この不況を脱するために、大幅な金融緩和が行われました。
◆カネ余りからバブルへ
金融緩和により、市場にたくさんのお金が投入されると、カネ余りとなります。すると、余ったお金がモノ(財・サービス)や金融資産(株式や土地)の購入に向けられ、バブル景気となりました。
しかし、1991年に株価が下落に転じ、バブル崩壊を迎えました。
金融緩和(マネーストックの増加)をしすぎると、インフレ(物価が継続的に上がる現象)や、バブル(資産価格が大幅かつ長期にわたって上がる現象)を引き起こす可能性が高まります。
株式や土地の資産価格が実体経済では説明できないほど上昇する現象をバブルといいます。バブルは、景気にプラスに働きます。 しかし、一旦、バブルが崩壊すると、経済活動を崩壊させてしまいます。
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