政府系金融機関(せいふけいきんゆうきかん)
governmental financial institution(ガーバメンタル・フィナンシャル・インスティテューション)
政府系金融機関
政府系金融機関は、全額政府出資の特殊法人です。
経済社会の発展や国民生活の安定などを目的として、一般の金融機関では困難な融資を行うなど、民間金融機関の不備を補完・奨励するために設置されています。
≪政府系金融機関は8つ≫
2008年1月現在、政府系金融機関は8機関(日本政策投資銀行、国際協力銀行、国民生活金融公庫、商工組合中央金庫、中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫、公営企業金融公庫、沖縄振興開発金融公庫)ありますが、統廃合が進められています。
≪6機関を3機関に統合≫
1997(平成9)年、「特殊法人等の整理・合理化方針」が閣議決定されました。
これに基づいて、1999(平成11)年10月に
(1)日本開発銀行と北海道東北開発公庫が統合され、日本政策投資銀行が発足しました。
(2)日本輸出入銀行と海外経済協力基金が統合され、国際協力銀行が発足しました。
(3)国民金融公庫と環境衛生金融公庫が統合され、国民生活金融公庫が発足しました。
≪住宅金融公庫の廃止≫
住宅金融公庫は、2007(平成19年)3月末に廃止されました。
住宅金融公庫の権利と義務は、2007(平成19年)4月1日に設立された独立行政法人「住宅金融支援機構」に継承されました。
≪5機関を日本政策金融公庫に統合≫
国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行(国際金融等業務)は、2008(平成20)年10月1日に統合され、株式会社日本政策金融公庫となります。
また、沖縄振興開発金融公庫は、2012(平成24)年度以降に統合されます。
≪商工組合中央金庫と日本政策投資銀行は民営化≫
商工組合中央金庫と日本政策投資銀行は、2008(平成20)年10月に株式会社化し、その後5~7年かけて完全民営化されます。
≪公営企業金融公庫の廃止≫
公営企業金融公庫は、2008(平成20)年10月に廃止され、地方公営企業等金融機構に継承されます。
再編・統合が完了すると、政府系金融機関は、株式会社日本政策金融公庫のみとなります。
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