BRICs(ブリックス)
BRICs
BRICs(ブリックス)とは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の4カ国の総称です。BRICsは、現在、著しい経済発展を遂げており、将来的には、経済大国G6(アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア)を上回る勢いを持つと予想されています。
≪経済≫
経済全体の規模が長期的に拡大することを経済成長といいます。経済成長をもたらす要因として、人口の増加、資本の増加、労働生産性の増加などが考えられています。
◆人口大国
BRICs4カ国は、すべて人口大国です。2000年の統計では、中国は世界第1位、インドは世界第2位、ブラジルは世界第5位、ロシアは世界第6位となっています。4カ国の人口を合計すると、世界総人口の40%を超えています。
2040年には、インドが中国を抜いて世界第1位の人口大国になると予測されています。
資料:総務省統計局「世界の統計」
◆経済予測
BRICsという用語は、米国の証券会社ゴールドマン・サックス社が、2003年10月に投資家向けリポートで使ったのをきっかけに広まりました。
リポートでは、BRICsの経済規模は、2039年に経済大国G6を上回り、2050年の国内総生産(GDP)の順位は、(1)中国、(2)アメリカ、(3)インド、(4)日本、(5)ブラジル、(6)ロシアになると予測しています。
≪政治≫
BRICs4カ国のうち、ロシア、インド、中国は核保有国です。また、ロシアと中国は国連安全保障理事会常任理事国で、ブラジルとインドも常任理事国の候補国です。
今後、BRICs4カ国の勢力が増すことで、米国を中心とする世界構造は多様化すると予測されています。
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