国際通貨制度(こくさいつうかせいど)
international monetary system(インターナショナル・マネタリー・システム)
国際通貨制度
国際通貨制度とは、国際通貨を使った決済制度や国際収支の調整方法に関するきまりのことをいいます。
≪国際通貨制度の移り変わり≫
国際間の決済で通貨の基準となったのは、「金」です。金を通貨の尺度とする金本位制のもとでは、経済力と軍事力が強く、金を豊富に保有する国の通貨が国際通貨として利用されました。
19世紀には英ポンドが、20世紀半ばには米ドルが、国際通貨として使われてきました。金本位制のもとでは、各国の通貨が金と一定比率で交換される固定為替相場制を維持することができました。しかし、英ポンドや米ドルによる固定為替相場制は、これらの国の経済力や軍事力が低下するとともに崩壊してしまいました。
20世紀の後半から現在までは、通貨の交換レートが市場で決められる変動為替相場制に移っています。為替レートを安定させることが、大きな課題となっています。新しい通貨体制を模索しているところです。
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