BP曲線(びーぴーきょくせん)
balance of payments curve(バランス・オブ・ペイメント(ツ)・カーブ)
BP curve
BP曲線
BP曲線は、国際収支を均衡させる利子率(縦軸)と国民所得(横軸)の組み合わせを表す線分です。
マンデル=フレミング・モデルでは、IS-LM分析に国際収支の均衡を表す「BP曲線」を加えて、海外との取引(貿易と資本移動)を取り込んだ開放経済における「経済政策の有効性」を考えます。
≪BP曲線の形状≫
BP曲線は、資本移動の有無で形状が変わります。
◆資本移動がない場合
BP曲線は、資本移動がないとき、垂直になります。これは、利子率(縦軸)の大きさにかかわりなく、国民所得の水準が決まることを表します。
BP曲線上の国民所得より小さい水準(BP曲線より左側の領域)では、輸入が減少する結果、純輸出が増加するので、国際収支は黒字になります。
一方、BP曲線上の国民所得より大きい水準(BP曲線より右側の領域)では、輸入が増加する結果、純輸出は減少するので、国際収支は赤字になります。
◆資本移動がある場合
BP曲線は、資本移動があるときは、水平になります。これは、利子率(縦軸)に反応して、国民所得の水準が決まることを表します。
BP曲線上の利子率より高い水準(BP曲線より上側の領域)では、資本が流入する結果、資本収支は黒字になり、国際収支は黒字になります。
一方、BP曲線上の利子率より低い水準(BP曲線より下側の領域)では、資本が流出する結果、資本収支は赤字になり、国際収支は赤字になります。
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