貨幣需要曲線(かへいじゅようきょくせん)
money demand curve(マネー・ディマンド・カーブ)
貨幣需要曲線
貨幣需要曲線は、縦軸に利子率(r)、横軸に貨幣需要(L)を目盛にとったグラフで、「利子率が高いほど貨幣需要は減少し、利子率が低いほど貨幣需要は増加する」という右下がりの曲線です。
≪貨幣市場の均衡≫
貨幣市場は、貨幣供給と利子率の関係を示す貨幣供給曲線と、貨幣需要と利子率の関係を示す貨幣需要曲線の交点で均衡しています。
次のグラフでは、貨幣供給100、貨幣需要100(取引需要50+投機的需要50)、利子率3%で均衡しています。貨幣需要は、取引需要(L1)と投機的需要(L2)を合計したものです。
取引需要(L1)は、利子率とは関係なく、国民所得の大きさで決まるので、このグラフでは一定値(50)として表されています。貨幣需要曲線は、投機的需要曲線のグラフを「取引需要の分だけ」右にシフト(移動)したもので表されます。
(注)説明をやさしくするために、貨幣需要曲線は直線で表示しています。 利子率が非常に高い場合には、投機的需要(L2)はゼロとなり、貨幣需要曲線は取引需要(L1)の一定値(50)のところで垂線となります。
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