預金歩留まり率(よきんぶどまりりつ)
remained deposit ratio(リメインド・デポジット・レイシオ)
預金歩留まり率
預金歩留まり率とは、元の預金のうち、どのくらい預金として歩留まるかという割合をいいます。
銀行から貸し出されるお金は、まず借り手の預金口座に入りますが、この預金のうち、引き出されずに銀行に歩留まる預金の割合が預金歩留まり率です。
預金歩留まり率をμ(ミュー)で示すとすると、次のようになります。
預金歩留まり率(μ)=預金D/(現金C+預金D)
現金Cは引き出されたお金で、預金Dは引き出されずに銀行に歩留まっている預金です。現金C+預金D=元の預金となります。
預金100円をすべて銀行に残す場合には、預金歩留まり率は100%で、μ=1となります。
預金歩留まり率(μ)=預金100/(現金0+預金100)=1
逆に、預金100円をすべて現金で引き出し、預金を残さない場合には、預金歩留まり率は0%で、μ=0となります。
預金歩留まり率(μ)=預金0/(現金100+預金0)=0
≪現金預金比率(α)と預金歩留まり率(μ)の関係≫
現金預金比率(α:アルファ)と預金歩留まり率(μ)は、どちらも現金と預金の割合を表すものですが、現金預金比率(α)は「現金の割合」を、預金歩留まり率(μ)は「預金の割合」を示しています。
現金預金比率(α)と預金歩留まり率(μ)には、次のような関係があります。
現金預金比率: C/D=α=(1-μ)/μ
預金歩留まり率: D/(C+D)=μ=1/(α+β)
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