金融商品(きんゆうしょうひん)
financial instrument(フィナンシャル・インスツルメント)
金融商品
金融商品とは、金融機関が販売する証券のことで、預金、株式、債券、投資信託、保険などの種類があります。
このうち、株式、債券などは、証券そのものに価値がある紙面です。これを有価証券といいます。有価証券は、譲渡することによって、その有価証券の持つ財産的権利を移転することができるため、流動性があります。
一方、預金証書、保険証書などは、証券そのものに価値がない紙面で、財産の証明書として使われています。これを証拠証券といいます。
金融商品は、企業や金融機関が資金を調達するために、金融機関を通して販売される証券です。
このように、金融商品は、資金調達(借金)の証文の役割を果たしています。
将来、借金が返済されると、金融商品は現金化されます。金融商品には、資産としての価値があります。
これまで、金融商品は証券という紙面で発行されていましたが、上場会社の株券が2009年1月5日に電子化されるなど、電子化(ペーパーレス化)への動きが進んでいます。
金融商品の分類
金融商品は、取引形態の特徴から、現物商品とデリバティブにわけられます。現物商品とは、預金、株式、債券などの、現在の時点で商品を売買する取引のことです。
一方、デリバティブ(金融派生商品)とは、先物取引、スワップ取引、オプション取引などの、将来の時点で商品を売買する予約取引のことです。将来に損益(差金)部分のみをやりとりするところに特徴があります。
わたしたちが自分の大切な資金を運用するときには、金融商品そのものが持っている性格(安全性・流動性・収益性)に加えて、金融機関に対する信用リスク(預金の場合は銀行、株式の場合は株式の発行会社と証券会社)も考慮することが重要です。
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