マクロ経済学(まくろけいざいがく)
巨視的経済学(きょしてきけいざいがく)
macroeconomics(マクロエコノミクス)

マクロ経済学

マクロ経済学とは、国全体(社会全体)の経済活動(取引)の大きさや変化を分析する学問で、巨視的経済学と訳されます。

 

マクロ経済学の創始者は、アルフレッド・マーシャルの弟子であるイギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズです。マクロ経済学は、ケインズ学派(ケインズ)に代表されます。

 

≪マクロ経済学の研究テーマ≫

 

マクロ経済学の研究テーマは、「国民所得がどのように決定されるか」という所得分析にあります。マクロ経済では、国民全体の所得が消費にどう影響するかを考えます。

 

所得分析では、国民所得、失業率、物価上昇率、経済成長率、国際収支などの集計量に関する指標を扱います。これをマクロ経済指標といいます。

 

マクロ経済学

 

≪マクロ経済学の目的≫

 

マクロ経済学では、国全体の集計量の分析から、「国民所得は、どのように決まるのか?」、「不況対策は、どうしたらいいのか?」などを研究します。

 

マクロ経済学の目的は、経済の状態(物価が安定しているか、失業がないか)を判断し、経済政策の必要性を見極めることにあります。

 

≪マクロ経済学の目標≫

 

マクロ経済の目標は、経済の安定化、経済成長、完全雇用、国際収支の均衡などを達成させることです。このマクロ経済の目標を達成させるために行う政府の政策のことをマクロ経済政策といいます。

 

≪2つの経済理論≫

 

マクロ経済学には、「国民所得がどのように決定されるか」について、2つの対立する所得決定理論があります。
1つは「需要側の要因が国民所得の大きさを決める」と考えるケインズ経済学で、もう1つは「供給側の要因が国民所得の大きさを決める」と考える新古典派経済学です。

 

マクロ経済学

 

1970年代に入ると、ケインズ理論を批判する新古典学派から、ミクロ分析を基礎とするマクロ経済理論が展開されるようになり、マクロ経済学の中に、「ケインズのマクロ経済モデル」と「新古典学派のマクロ経済モデル」の研究が生まれました。

スポンサーリンク
 このエントリーをはてなブックマークに追加 

トップへ戻る