財市場(ざいしじょう)
goods market(グッズ・マーケット)

財市場

財市場とは、財やサービス(生産物)を取引する市場のことです。

 

≪財市場の需要と供給≫

 

家計が企業から財を買うことを「財を需要する」といいます。一方、企業が家計に財を売ることを「財を供給する」といいます。

 

財市場では、「総需要=消費+投資」と「総供給=消費+貯蓄」が一致するところで取引が成立すると考えます。

 

これを均衡(総需要=総供給)と呼びます。両辺から消費を消去すると、財市場の均衡は、「投資=貯蓄」で表されます。

 

≪財市場の分析≫

 

財市場の均衡では、総需要=総供給(または投資=貯蓄)のところに均衡生産量(国民所得)と価格が決まります。

 

この価格は、市場価格の平均値である「物価」のことを指します。

 

財市場

 

≪経済のものさし≫

 

経済とは、取引(モノとお金が交換される活動)のことです。この取引で決定される取引量(数量)と価格は、経済活動を測定する「ものさし」になります。

 

GDPは、経済活動の取引規模をあらわす指標で、財市場の均衡量(取引量)に相当します。

 

一方、物価は、経済活動の勢い(過熱度)をはかる指標で、財市場の価格に相当します。

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