よくわかる！金融用語辞典　【国内所得】

国内所得とは、日本の国内（領土内）で１年間（１単位期間）に生じた所得のことで、国内総生産（ＧＤＰ）のことを意味します。

 

 

国内所得（ＤＩ）は、雇用者所得と営業余剰（企業所得）を合計したものです。雇用者所得とは労働者に対する報酬のことで、営業余剰とは土地や資本などの資産に対する報酬のことをいいます。国内所得（ＤＩ）は、労働者と企業に分配されます。

 

 

≪国内所得（ＤＩ）と国内純生産（ＮＤＰ）≫

 

国内所得（ＤＩ）のことを要素費用表示の国内所得といいます。一方、国内純生産（ＮＤＰ）のことを市場価格表示の国内所得といいます。

 

国内所得（ＤＩ）は、国内純生産（ＮＤＰ）から間接税を控除して補助金を加えたものです。逆から考えると、国内所得（ＤＩ）に間接税を加えて補助金を差し引いたものが国内純生産（ＮＤＰ）です。

 

したがって、純間接税（間接税－補助金）を含むものを市場価格表示の国内所得（国内純生産：ＮＤＰ）といい、純間接税を含まないものを要素費用表示の国内所得（国内所得：ＤＩ）といいます。

 

≪国内所得（ＤＩ）と国内可処分所得（ＤＤＩ）≫

 

国内所得（ＤＩ）は、国内可処分所得（ＤＤＩ）に法人内部留保分を加えて移転所得を差し引いたものです。逆から考えると、国内所得（ＤＩ）から法人内部留保分を引いて移転所得を加えたものが国内可処分所得（ＤＤＩ）です。

 

 

 

≪国内所得（ＤＩ）と国民所得（ＮＩ）≫

 

国内所得（ＤＩ）は、国民所得（ＮＩ）から海外からの純所得受取を差し引いたものに等しくなります。国内所得（ＤＩ）と国民所得（ＮＩ）の違いは、海外からの純所得受取の金額を含むかどうかにあります。

 

 

≪経済学での国内所得≫

 

経済学では、国内所得（ＤＩ）は総需要と総供給が均衡したときの取引量の大きさのことを表します。

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