シューマン・プラン
Schuman Plan(シューマン・プラン)
シューマン・プラン
1950年5月9日、フランスのロベール・シューマン外相が、ジャン・モネの考案をもとに、フランスと西ドイツの石炭・鉄鋼産業を共同管理するという構想を発表しました。これを「シューマン・プラン」とか、「シューマン宣言」といいます。
ジャン・モネの構想
欧州は、長期に渡って繰り返されてきたドイツとフランスの対立、米国とソ連の対立などの問題を抱えていました。
フランスの欧州統合論者ジャン・モネは、「ドイツとフランスの対立の原因である“石炭資源と石炭”を原料とする鉄鋼業を国際共通の管理下に置き、これを土台に欧州連邦を形成する」という案を主張しました。欧州統合と同時に、独仏両国の関係も改善できると考えたのです。
シューマン宣言の目的は、フランス、西ドイツを中心とする西ヨーロッパ諸国において、あらゆる軍事力の基礎となる石炭と鉄鋼を共同管理することで、戦争や紛争をなくし、平和維持と経済発展を図ることにありました。
シューマン宣言を基礎として、1952年に欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が創設されました。
後に、1985年の欧州理事会で、5月9日を「ヨーロッパ・デー」として祝うことが決まりました。
スポンサーリンク
金融大学TOP > よくわかる!金融用語辞典 > シューマン・プラン