限界効用理論(げんかいこうようりろん)
Marginal utility theory(マージナル・ユーティリティ・セオリ)
限界効用理論
限界効用理論は、効用(満足度)によってモノ(財)の価値を捉える価値理論です。この理論は、限界効用概念を使って財の価値を捉えます。
限界効用概念
限界効用概念とは、「限界効用逓減の法則」と「限界効用均等の法則」という2つの法則のことです。
限界効用概念は、効用最大化を上手な買物として捉えます。
上手な買物とは、限界効用の大きい順に財の購入を進めて、各財の限界効用が等しくなる財の組み合わせを選択することです。限界効用均等とは、どの財を購入しても得られる効用が等しくなっている状態を指します。
限界効用を提唱する経済学者たち
限界効用理論は、1870年代の同時期に、3人の経済学者、ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ、カール・メンガー、レオン・ワルラスが広めたものです。
一方、限界効用概念は、プロイセン王国(現ドイツ)の経済学者、ヘルマン・ハインリヒ・ゴッセン(1810 - 1858)が発案したものです。
(注)
ヘルマン・ハインリヒ・ゴッセンープロイセン(現ドイツ)
レオン・ワルラス(フランス)
ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ(イギリス)
カール・メンガー(オーストリア)
スポンサーリンク
金融大学TOP > よくわかる!金融用語辞典 > 限界効用理論