新古典派経済学(しんこてんはけいざいがく)
neoclassical economics(ネオクラシカル・エコノミックス)
新古典派経済学
新古典派経済学の経済思想は、効用価値説に基づく均衡理論です。
効用価値説とは、「モノ(商品)の価値は、モノを消費することで得られる効用(満足度)で決まる」と考える学説のことです。
「効用価値の大きさは、商品の価格に表れる」と考えます。価格とは、モノの価値を貨幣単位で表したものです。
効用価値説は、労働価値説に代わる価値理論です。
労働価値説は、財の価値を投入される労働量で捉える価値理論です。
限界効用
限界効用の性質を利用して効用(満足度)を測定する価値説のことを限界効用理論といいます。限界効用とは、追加1単位の消費から得られる効用(満足度)のことです。
限界効用には、2つの法則があります。限界効用逓減の法則と限界効用均等の法則です。この2つの法則に従うと、需要量と供給量が一致する水準に市場価格(均衡価格)が決定します。
限界効用を提唱する経済学者たち
限界効用理論の先駆者として、ゴッセンが知られています。しかし、新古典派経済学の立て役者は、ジェボンズ、メンガー、ワルラスとされています。彼らが、1870年代の同時期に相次いで「限界効用理論」を言及する著作を発表したためです。
ワルラスは、均衡論を著書『純粋経済学要論』(上巻1874年、下巻1877年)で、数学を使って説明しました。これを一般均衡理論といいます。
一般均衡理論は、直接、均衡値を求めるのではなく、連立方程式の数と未知数の数が一致している場合に理論上、解が存在すると予測したものです。また、限界効用は、微分という数学の手法で捉えました。
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