古典派経済学(こてんはけいざいがく)
Classical school(クラシカル・スクール)

古典派経済学

古典派経済学の経済思想は、労働価値説に基づく均衡理論です。
労働価値説とは、「モノ(商品)の価値は、生産に投入された労働量で決まる」と考える学説のことです。
均衡理論とは、「市場経済体制は、市場メカニズムにより市場均衡を実現させるしくみである」と考える学説のことです。

 

市場均衡

 

市場では、需要と供給の間の関係が、価格水準を動かします。
超過需要(需要>供給)ならば、価格が上がります。すると、需要は減少します。逆に、超過供給(需要<供給)ならば、価格が下がります。すると、需要は増加します。その結果、(総)需要と(総)供給が等しくなるところで、取引が成立します。これを均衡と呼びます。

 

市場均衡とは、モノが完売していて、品余りも品不足もない状態のことです。家計と企業の両方がその取引に満足している状態のことです。これをパレート最適といいます。

 

アダム・スミスの思想

 

均衡理論は、イギリスの経済学者、アダム・スミスが『国富論』(1776)で提唱した学説です。アダム・スミスの思想は、「人々の自由な活動が市場を活性化させて、経済を発展させる」というものです。
スミスは、「富の源泉は人間の労働にある」として、さらに「市場での自由競争は労働生産性を高める」と考えました。

 

アダム・スミスの思想は、リカード、マルサス、ミル、及び、セイ などの経済学者に引き継がれました。これらの学者の研究業績を古典派経済学と呼んでいます。

 

古典派経済学

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