市場メカニズム(しじょうめかにずむ)
market mechanism(マーケット・メカニズム)
市場メカニズム
市場メカニズムとは?
市場メカニズムとは、需要(買い注文)と供給(売り注文)を突き合わせ、需要量と供給量が一致するまで価格を動かして、取引を成立させるしくみのことです。
価格はどう動くの?
例えば、株式や債券を取引する市場では、市場仲介者(証券取引所)は、市場参加者(売り手と買い手)に暫定価格を提示して、売り注文(供給)と買い注文(需要)の情報を集めます。
注文状況が、売り注文(供給)>買い注文(需要)であるとします。ここで注文を成立させると、売り注文が余ります。需要不足で、商品が売れ残ります。
そこで、市場仲介者は、市場参加者により低い価格を提示して、再度注文情報を集めます。
価格を下げると、需要は増えて、供給は減ります。需要増と供給減が生じる結果、需給の差は縮小します。さらに価格を下げて、供給と需要が一致(需給差=ゼロ)する価格を見つけます。
逆に、注文状況が、売り注文(供給)<買い注文(需要)であるとします。ここで注文を成立させると、買い注文が余ります。需要が旺盛で、商品が不足する状態です。
そこで、市場仲介者は、市場参加者により高い価格を提示して、再度注文情報を集めます。
価格を上げると、需要は減って、供給は増えます。需要減と供給増が生じる結果、需給の差は縮小します。さらに価格を上げて、供給と需要が一致(需給差=ゼロ)する価格を見つけます。
価格が動いて均衡する
このように、商品の価格を動かすことで、需要量と供給量が一致する価格が成立します。
需要と供給が等しくなることを均衡といいます。ここで成立した取引量のことを均衡取引量、このときの価格を均衡価格といいます。
市場メカニズムとは、価格を動かすことで、均衡価格と均衡取引量を決定するしくみのことです。
※市場メカニズムは、市場機構、価格メカニズム、価格調整メカニズム、価格機構などともいいます。
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