ミクロ経済学(みくろけいざいがく)
microeconomics(マイクロエコノミクス)
ミクロ経済学
ミクロ経済学とは?
ミクロ経済学とは、個人(家計や企業)の行動が、市場経済体制において最適な資源配分をもたらすかどうかの研究のことです。
個人の行動とは?
市場経済体制のもとでは、個人は自由に行動します。
個人の自由な行動とは、自らの意思で労働して所得を得て、その所得の範囲内で効用(満足度)が最大になるように財・サービスを購入することです。
つまり、効用が最大化するように、自分の意思で「労働力を売る選択」と「財・サービスを買う選択」を組み合わせることです。
アダム・スミスの『国富論』
著名なイギリスの経済学者、アダム・スミス(1723-1790)は、1776年に『国富論』を発表しました。
『国富論』におけるアダム・スミスの考えは、「個人が自らの効用や利益を最大化させるように行動するとき、市場では「見えざる手」の力が働いて最適な資源配分が行われ、社会(一国全体)の総効用(満足度)は最大化される」というものです。「見えざる手」の働きのことを「市場メカニズム」といいます。
アダム・スミスの学説は、ミクロ経済学の主要理論となりました。これを均衡理論と呼びます。
均衡理論とは、「市場メカニズムによって総需要と総供給が一致するところで取引が成立し、取引量が最大になる」ということを数学を使って説明する理論のことです。
ミクロ経済学における均衡とは?
ミクロ経済学における均衡とは、市場経済体制のもとで、均衡価格で取引すると、最適な資源配分(パレート最適)が行われることです。
このとき、市場参加者全員が均衡価格で取引することに合意しています。これは、市場参加者全員が分配のあり方に納得していることを意味します。
ここに均衡とは、人間関係において、「みんな幸せ」という意味を見い出すことができます。
参考 : ミクロ経済学(English ver.)
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