索引【せい】

セイ

(Jean-Baptiste Say)

セイ

ジャン=バティスト・セイ(1767-1832)は、フランスの古典学派の経済学者。
セイの主張する「生産物はすべて売れる」という理論を「セイの法則」という。
著書に「経済学」(1803年)がある。

正貨

(せいか)

正貨

本来は、額面と同じ価値をもつ貨幣である「本位貨幣」のことを意味する。
中央銀行が兌換のために保有する金貨や金地金(きんじがね)なども含めた意味で使われる。

 

【参考】貨幣  本位貨幣  兌換

生活
生活水準の向上
生活の三大要素  矢印  生活
青果物市場

(せいかぶつしじょう)

青果物市場

野菜や果物を取引する市場青物市場(あおものいちば)ともいう。

正規分布(せいきぶんぷ)

normal probability distribution(ノーマル・プロバビリティ・ディストリビューション)
●確率分布をグラフにしたもの。釣鐘型のグラフ。

請求払い(せいきゅうばらい)

pay on application(ペイ・オン・アプリケーション)
●受取人が支払銀行に支払請求を行って、送金の支払いを受ける方法。

政策金利(せいさくきんり)

policy interest rate(ポリシー・インタレスト・レート)
●中央銀行が金融市場の調節手段として用いる金利のこと。

政策的経費(せいさくてきけいひ)

●歳出から、地方交付税交付金と国債費を差し引いたもの。一般歳出ともいう。

生産

(せいさん)

生産

企業が生活に必要なサービスをつくること。
生産を行う経済主体のことを企業部門という。

生産財

(せいさんざい)

生産財

生産者を生産するために使用する財のこと。
原材料や部品などがある。

生産者

(せいさんしゃ)

生産者

生産に必要な資源である生産要素を準備し、財やサービスを生産する者のこと。
企業部門のことを指す。
資源(モノのもととなる、生産に必要なもの)を使って、たくさんのモノを生産し、消費者(家計)に販売する。

生産者価格

(せいさんしゃかかく)

生産者価格

生産者商品を販売するときの価格のこと。
生産者が生産費利潤を加えて決定する。
生産者価格=生産費+利潤

生産者からみた経済

(せいさんしゃからみたけいざい)

生産者からみた経済

生産者企業)からみると、経済とは、「生産」と「商売」という行動のこと。
生産とは、生活に必要なサービスをつくること。
商売とは、利益を得ることを目的に、市場で財やサービスを売ること。

生産者の活動

(せいさんしゃのかつどう)

生産者の活動

生産者企業部門)は、利益を得るために、モノ生産し、販売する。
モノを生産するために、労働者を雇用して(労働力を買って)賃金を支払う。
企業部門の目的は、利潤を最大化(儲けを最も大きく)すること。そのために、モノを「より高い価格」で、「より多く販売(取引量)」することを目指す。

生産者の合理的行動

(せいさんしゃのごうりてきこうどう)

生産者の合理的行動

市場において、生産者(企業)は、費用と便益を比べて、利潤を最大化(できるだけ高く売る)させようと行動する。

生産手段

(せいさんしゅだん)

生産手段

生産要素のうち、人間が生産に使用する資源(資本土地)のこと。
生産手段は、「労働手段」と「労働対象」に分けられる。
人間が財を生産する過程で、使用する道具や機械などを「労働手段」という。
人間が財を生産する過程で、働きかける相手である天然資源(樹木・鉱石)や原材料などを「労働対象」という。

生産年齢人口

(せいさんねんれいじんこう)

生産年齢人口

生産活動に従事することができる年齢層のこと。
通常、15歳以上65歳未満の人口のことをいうが、労働力調査(総務省)では、15歳以上の人口のことを指す。
1995年をピークに、日本の生産年齢人口は減少し続けている。
働く意思と能力を持つ「労働力人口」と、働く意思と能力を持たない「非労働力人口」に分けられる。

生産の3要素

(せいさんのさんようそ)

生産の3要素

企業サービス生産するのに必要な資源のこと。資本土地労働がある。「生産要素」ともいう。
生産要素のうち、人間が財の生産に使用する資源(資本と土地)のことを「生産手段」という。
近代経済学では、生産要素のうち、土地と労働のことを「本源的生産要素」という。
生産要素をやりとりする市場のことを「生産要素市場」という。

生産のしくみ

(せいさんのしくみ)

生産のしくみ

「誰が、どんな商品サービス)を、誰のために、どれだけ生産するのか」というしくみのこと。
「生産」と「分配」は、経済体制(人々の生活を支える社会的枠組み)の機能である。
生産の視点から見ると、経済体制は、生産手段(資源、生産技術、労働力)を所有する資本家(企業)が、利益を得る目的で商品(財・サービス)を生産して、社会(生活者)に供給するしくみのこと(これを資本主義という)。

生産費

(せいさんひ)

生産費

商品生産するための費用のこと。
生産者が生産費に利潤を加えて決定する価格を「生産者価格」という。

生産、分配(流通)、消費の循環活動

(せいさん、ぶんぱい(りゅうつう)、しょうひのじゅんかんかつどう)

生産、分配(流通)、消費の循環活動

モノの流れは、「生産分配(流通)→消費」という活動によって、繰り返し続けられる。これを循環活動という。
企業によって生産されたモノは、社会全体に分配(流通)され、消費者に届けられる。
消費者は、たくさんの種類のモノのなかから、必要なモノを選んで購入(消費)できる。
モノは消費されるとなくなるので、また生産して再び分配(流通)され、消費される。これが繰り返される。

生産要素

(せいさんようそ)

生産要素

企業サービス生産するのに必要な資源のこと。資本土地労働がある。「生産の3要素」ともいう。
生産要素のうち、人間が財の生産に使用する資源(資本と土地)のことを「生産手段」という。
近代経済学では、生産要素のうち、土地と労働のことを「本源的生産要素」という。
生産要素をやりとりする市場のことを「生産要素市場」という。

生産要素:使用の対価

(せいさんようそ:しようのたいか)

生産要素:使用の対価

生産要素(労働、土地、資本)を使用するには、借り賃(対価)が必要。
労働の対価:賃金。
土地の対価:地代。
資本の対価:【金融資本】利息(債券)、配当(株式)。【物的資本】レンタル料(オフィスの賃貸料)など。

生産要素市場

(せいさんようそしじょう)

生産要素市場

生産要素資本土地労働)をやりとりする市場のこと。

生産要素の流れ

(せいさんようそのながれ)

生産要素の流れ

企業部門は、モノ生産するために、生産要素家計部門から借り受ける(使用する権利を購入する)。
一方、家計部門は、モノを購入(消費)するためのお金(所得)を得るために、生産要素を企業部門に貸し付ける(使用する権利を販売する)。
生産要素は家計から企業に提供され、かわりにお金(所得)が企業から家計に流れていく。

制度信用取引(せいどしんようとりひき)

system margin trading(システム・マージン・トレーディング)
●証券取引所の規則により、銘柄、品貸料、弁済期限などが一律に決められている取引。

制度信用銘柄(せいどしんようめいがら)

system margin issue(システム・マージン・イシュー)
●上場内国株券のうち、証券取引所が選定した上場銘柄。

正の相関関係

(せいのそうかんかんけい)

正の相関関係

2つの値の間に、一方が増加すれば他方も増加する関係があること。
例えば、「価格が上がれば供給は増加し、価格が下がれば供給は減少する」という供給の法則は、「正の相関関係」にある。
逆に、一方が増加すれば他方が減少する関係を「負の相関関係」といい、2つの値の間に関連性がないことを「無相関」という。

セイの法則

(せいのほうそく)

セイの法則

「生産物はすべて売れる」という理論のこと。販路法則ともいう。
市場メカニズムが働く市場では、生産物をすべて売ることができるので、生産物がどれだけ売れるかは供給の大きさで決まる。
セイの法則は、「供給はそれに等しい需要を作りだす」という供給重視モデルを説明する理論。

政府系金融機関(せいふけいきんゆうきかん)

governmental financial institution(ガーバメンタル・フィナンシャル・インスティテューション)
●民間金融機関の不備を補完・奨励するために設置されている、全額政府出資の特殊法人。

政府最終消費支出(せいふさいしゅうしょうひししゅつ)

government final consumption expenditure(ガバメント・ファイナル・コンサンプション・エクスペンディチャー)
●政府による消費財への支払いや公務員サ-ビス(給料)のこと。略して政府支出という。

政府債務残高(せいふさいむざんだか)

government debt(ガバメント・デット)
●財政赤字で発行した公債の残高、つまり国の借金の残高のこと。公的債務残高ともいう。

政府支出(せいふししゅつ)

government expenditure(ガバメント・エクスペンディチャー)
●政府による消費財への支払いや公務員サ-ビス(給料)のこと。政府最終消費支出。

政府支出乗数(せいふししゅつじょうすう)

government expenditure multiplier(ガバメント・エクスペンディチャー・マルチプライヤー)
●政府支出の変化が国民所得に与える影響のこと。

政府紙幣

(せいふしへい)

政府紙幣

政府が発行する紙幣のこと。政府は、国債残高を増やすことなく、財源の確保が可能になる。
日本をふくむ、世界の多くの国々で、現在は発行されていない。
紙幣には、政府が発行する「政府紙幣」と日本銀行が発行する「日本銀行券」がある。

 

【参考】国債  紙幣  日本銀行券

政府住宅投資(せいふじゅうたくとうし)

government housing investment(ガバメント・ハウジング・インベストメント)
●政府の住宅に対する投資のこと。

政府短期証券:FB(せいふたんきしょうけん)

financing bills:FB(ファイナンシング・ビル)
●国庫の一時的な資金不足を補うために、政府が発行する短期国債。

政府の銀行(せいふのぎんこう)

bank of government(バンク・オブ・ガーバメント)
●政府の預金を預かる銀行のこと。日本銀行の機能の1つ。

政府の銀行(米国)(せいふのぎんこう)

bank of government(バンク・オブ・ガーバメント)
●政府の預金を預かる銀行のこと。米国では連邦準備制度理事会(FRB)が米国政府機関の預金を預かる。

政府部門

(せいふぶもん)

政府部門

経済主体の1つ。経済政策の立案・遂行を行う部門のこと。
「公的需要の充足」を目的として行動する。
公的な経済調整を担う役割がある。

政府部門の役割(1)

(せいふぶもんのやくわり)

政府部門の役割(1)

公的な経済調整を担う。
景気を安定させ、富が集中し過ぎないよう分配する役割がある。

政府部門の役割(2)

(せいふぶもんのやくわり)

政府部門の役割(2)

「租税徴収」の役割、「公共サービスの提供」などの役割がある。企業家計に税金を納めてもらう見返りとして、教育や福祉の充実・道路や公園の整備などを行う。
「租税徴収」の役割とは、家計と企業から、租税(所得税や法人税)を徴収すること。
「公共サービスの提供」の役割とは、家計や企業に、公共サービス(治安や国防)を提供すること。
家計に対して、社会福祉・融資・公務員給与の支払(租税の一部を労働の対価として支払う)などを行う。
企業に対して、公共事業の発注(サービスの購入)・融資・価格補助金の支給・投資などを行う。

政府保証債(せいふほしょうさい)

government-guaranteed bonds(ガバメント・ギャランティード・ボンド)
●公団や公庫などの政府関係機関が発行する債券。

生命保険(せいめいほけん)

life insurance(ライフ・インシュランス)
●人の生死を対象に、一定金額を支払うことを保証する業務。

生命保険契約者保護機構(せいめいほけんけいやくしゃほごきこう)

Life Insurance Policyholders Protection Corporation of Japan(ライフ・インシュランス・ポリシーホルダーズ・プロテクション・コーポレーション・オブ・ジャパン)
●生命保険会社が経営破たんした場合、保険契約を継続させ契約者を保護する。

整理回収機構:RCC(せいりかいしゅうきこう)

The Resolution and Collection Corporation:RCC(ザ・レゾリューション・アンド・コレクション・コーポレーション)
●金融機関の不良債権買取り・回収が主な業務。

整理回収銀行(せいりかいしゅうぎんこう)

Resolution & Collection Bank(レゾリューション・アンド・コレクション・バンク)
●破たんした2つの信用組合の業務を引き継ぐために東京共同銀行として設立、整理回収銀行に名称変更し、住宅金融債権管理機と合併して整理回収機構となる。

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