索引【しほ】
私募債(しぼさい)
private placement bond (プライヴィット・プレイスメント・ボンド)
●特定少数の機関投資家に買取りを依頼するもの。非公募債ともいう。
資本
(しほん)
●企業が財やサービスを生産するのに必要な資源である生産要素の1つ。
●近代経済学では、資本財(機械、設備、原料などの、将来の生産のために使用する財)のことを指す。
●物的資本、金融資本、人的資本がある。
資本金(しほんきん)
capital stock(キャピタル・ストック)
●株主が出資した事業のもとになるお金。
資本市場(しほんしじょう)
capital market(キャピタル・マーケット)
●長期(期間1年以上)の金融取引が行われる市場。長期金融市場、キャピタルマーケットともいう。
資本収支(しほんしゅうし)
balance of capital account(バランス・オブ・キャピタル・アカウント)
●借款や対外投資などの動きを示すもの。
資本主義
(しほんしゅぎ)
●利潤を得ることを目的とする資本家が、企業を経営して商品を生産する経済体制のこと。
●生産手段などの財産の私有を認めて、個人の自由競争による経済活動を行うことにより、理想的な経済成長をもたらし、理想的な資源配分がなされると考える。
●問題点は、資本家が自己の利益を追求しようと行動すること。
資本主義市場経済体制
(しほんしゅぎしじょうけいざいたいせい)
●資本主義における市場経済の体制のこと。
●資源配分の調整を民間主導で行う。日本や米国をはじめ、多くの国が採用している。
●「民間による自由な活動が経済に活力を与える」という利点がある反面、「平等面がおろそかになる」という傾向が見られる。
資本主義の問題
(しほんしゅぎのもんだい)
●資本主義の問題は、資本家が自己の利益を追求しようと行動することにある。
●1つは、資本家が財市場を独占的に支配しようとすること。財市場がある企業に独占されると、自由競争がもたらす市場メカニズムが働かなくなるため、最適な資源配分はなされなくなる。
●もう1つは、労働者の賃金を低めにしようとすること。労働市場で最適な分配がなされなくなり、公平な資源配分がなされずに、貧富の差が生まれる。
資本の限界効率(しほんのげんかいこうりつ)
marginal efficiency of capital(マージナル・エフィシェンシー・オブ・キャピタル)
●投資を1単位増やしたときに得られる期待収益のこと。投資の限界効率ともいう。
資本の限界効率表(しほんのげんかいこうりつひょう)
schedule of the marginal efficiency of capital(スケジュール・オブ・ザ・マージナル・エフィシェンシー・オブ・キャピタル)
●縦軸に資本の限界効率または利子率、横軸に投資を目盛にとったグラフ。投資の限界効率表、投資機会曲線ともいう。
資本の限界費用(しほんのげんかいひよう)
marginal cost of capital(マージナル・コスト・オブ・キャピタル)
●投資を1単位増やしたときにかかる費用(支払金利)のこと。投資の限界費用ともいう。
資本論(しほんろん)
The Capital(ザ・キャピタル)
●カール・マルクスの主著。マルクスは、『資本論』(1867)において、「資本家が労働者を搾取する結果、格差が拡がり、やがて資本主義は崩壊する」と主張した。
金融大学TOP > よくわかる!金融用語辞典 > 索引【し】