よくわかる!金融用語辞典 【需要・供給曲線】

需要・供給曲線

需要曲線(じゅようきょくせん)
demand curve(ディマンド・カーブ)
供給曲線(きょうきゅうきょくせん)
supply curve(サプライ・カーブ)

需要・供給曲線

需要曲線供給曲線を1つのグラフに描くと、ある商品の「価格」と「需要量と供給量」の関係をみることができます。需要量と供給量は、需要曲線と供給曲線が交わる点で一致(均衡)します。

 

均衡しているときの価格を均衡価格、取引量を均衡取引量といいます。この場合には、均衡価格は80円で、均衡取引量は70個となります。

 

需要・供給曲線

 

≪需給の調整≫

 

市場で需要量と供給量が一致(均衡)していない場合には、価格メカニズムによって自動的に調整されます。価格は、需要曲線と供給曲線の交点である均衡価格に向かって動きます。取引量は、価格の動きに合わせて動き、均衡取引量のところで安定します。

 

価格メカニズムが働く完全競争市場では、超過供給(供給>需要)のときには、価格が下がることにより、需要が増えて供給が減り、需給は均衡します。逆に、超過需要(需要>供給)のときには、価格が上がることにより、需要が減って供給が増えて、需給は均衡します。

 

◆超過供給の場合

 

次のグラフでは、価格90円のときには、供給量80個に対して、需要量が60個と少ないため、20個の超過供給(売れ残り)があります。価格が80円に下がると、需要量が10個増えて70個、供給量が10個減って70個となります。市場での需要量と供給量は、均衡価格80円、均衡取引量70個のところで一致(均衡)して安定します。

 

需要・供給曲線

 

◆超過需要の場合

 

逆に、価格70円のときには、供給量60個に対して、需要量が80個と多いため、20個の超過需要(品不足)が生じます。価格が80円に上がると、需要量が10個減って70個、供給量が10個増えて70個となります。市場での需要量と供給量は、均衡価格80円、均衡取引量70個のところで一致(均衡)して安定します。

 

需要・供給曲線

 

(注)説明をやさしくするために、図には直線を表示しています。なお、直線は、曲線の一種です。

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