よくわかる!金融用語辞典 【オプションの取引形態】

オプションの取引形態

オプション
option(オプション)

オプションの取引形態

上場市場…取引が定型化されている。現物オプションと先物オプションがある
店頭市場…取引条件を相対で自由に決められる。現物オプションのみ

 

オプションが取引される市場には、取引所に上場して取引される上場市場と、個別に相対ベースで取引される店頭市場があります。

 

◆上場市場

 

上場市場は、取引所で行われる取引所取引で、取引が定型化されているのが特徴です。取引所を相手として取引を行うため、取引相手の信用力を心配する必要がなく、取引が取引所に集中するため、決済の安全性や取引の流動性がきわめて高いのが利点です。

 

その反面、取引を確実なものにするために証拠金制度があり、取引の管理や事務手続きが煩雑であるという欠点があります。

 

◆店頭市場

 

店頭市場は、銀行間や、銀行と顧客が相対(あいたい)で取引を行う市場です。金額や契約期間等の取引条件を相対で自由に決められ、証拠金がいらないなど、取引に柔軟性があるのが利点です。

 

その反面、取引相手の信用力が問題となるなど、決済の安全性や取引の流動性では上場市場よりやや劣るという欠点があります。しかし、店頭取引は取引条件がまちまちであるため、一般企業へのヘッジニーズにおいて重要な市場となっています。

 

上場市場と店頭市場は、競合する市場というよりは、むしろ、互いに補完しあう関係にあります。

 

オプションの取引形態

 

≪現物オプションと先物オプション≫

 

オプションには、現物市場を対象にした「現物オプション」と、先物市場を対象にした「先物オプション」があります。

 

現物オプションは決済に現物が利用されますが、先物オプションは決済に先物が利用されます。オプションが行使された場合、先物のポジションに振り替えられ、先物市場で決済される取引です。

 

店頭市場には先物取引はないため、現物オプションしかありません。一方、上場市場では現物オプションと先物オプションの両方が取引されています。

 

オプションの取引形態

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