よくわかる!金融用語辞典 【クレジット・デフォルト・スワップ】

クレジット・デフォルト・スワップ(7)

クレジット・デフォルト・スワップ
credit default swap(クレジット・デフォルト・スワップ)
CDS

クレジット・デフォルト・スワップ(7)

(7)CDS取引の種類

 

CDS市場では、「シングルネームCDS」、「インデックスCDS」、「シンセティックCDO」などが取引されています。

 

シングルネームCDSは、個別の企業や国、地方公共団体の信用リスクを参照したCDSです。

 

インデックス CDSは、代表的な数十社の信用リスクを参照したCDSです。日本のCDS市場では、日本企業50社の信用リスクを参照した「iTraxx Japan(アイ・トラックス・ジャパン)」というインデックスCDOが取引されています。

 

シンセティックCDO(合成債務担保証券)とは、CDS契約と担保債券等を裏付けに発行される証券のことです。

 

クレジット・デフォルト・スワップ

 

≪シンセティックCDOの特徴≫

 

シンセティックCDOでは、複数の参照組織の信用リスクを売買しています。
これらの参照組織にクレジットイベントが発生し補償を行う場合、担保債券を支払いに充当するため、投資家は支払いを受けられなくなる可能性が高くなります。

 

クレジット・デフォルト・スワップ

 

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≪シンセティックCDOのしくみ≫

 

  • SPC(特別目的会社)は、シンセティックCDOを発行、投資家に販売します。
  • SPCは、投資家から、発行代わり金をもらいます。
  • シンセティックCDOには、高利回りのクーポンが付けられています。
  • SPCは、発行代わり金で安全性の高い債券を購入します。
  • SPCは、クーポン金利を受け取ります。
  • 購入した債券は、投資家への元本償還の原資となります。
  • SPCは、プロテクションの売り手となって、スワップカウンターパーティー(プロテクションの買い手)とCDS契約を結び、CDSプレミアムを受け取ります。
  • クレジットイベントが発生したら、債券を売却して得られる代わり金を、CDSの買い手に支払います。

 

クレジット・デフォルト・スワップ

 

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