持株会社(もちかぶがいしゃ)
holding company(ホールディング・カンパニー)
持株会社
経営権を握る目的で、他社の株式を所有する会社
事業持株会社と純粋持株会社がある
持株会社とは、経営権を握る目的で、他社の株式を所有する会社のことをいいます。持株会社のことを親会社、株式を保有される他社のことを子会社といいます。持株会社には、事業持株会社と純粋持株会社があります。
事業持株会社とは、本業を行うかたわら、他社の事業活動を支配する会社のことをいいます。一方、純粋持株会社とは、本業を持たずに、他社の事業活動を支配する会社のことをいいます。
純粋持株会社の中で、子会社が金融機関に限定されている会社のことを、金融持株会社といいます。2000年9月29日に発足したみずほホールディングス(第一勧業銀行・富士銀行・日本興行銀行)、2001年4月2日に発足した三菱東京フィナンシャル・グループ(東京三菱銀行・三菱信託銀行・日本信託銀行)、同じく2001年4月2日に発足したUFJホールディングス(三和銀行・東海銀行・東洋信託銀行)は、金融持株会社です。
これまで、純粋持株会社は、事業支配力が過度に集中する恐れがあるとして、独占禁止法で設立が禁止されていました。しかし、1997年12月の独占禁止法の改正によって解禁となりました。
純粋持株会社による統合は、合併や吸収などによる統合と違い、子会社となる企業同士には何の上下関係も生まれません。同じグループとなりますが、別会社のままです。そのため、純粋持株会社はグループ全体の経営戦略に専念し、子会社は各々の事業運営に専念できるようになります。純粋持株会社の解禁で、経営効率の向上や企業再編の迅速化がはかられると期待されています。
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