よくわかる!金融用語辞典 【派生商品(2)デリバティブの特徴】

派生商品(2)デリバティブの特徴

派生商品(はせいしょうひん)
financial derivative products(フィナンシャル・デリバティブ・プロダクツ)

派生商品(2)デリバティブの特徴

オフバランス取引…貸借対照表に記載されない取引
レバレッジ(てこの作用)…少ない資金で大きな取引ができる

 

デリバティブの、もとの商品である株式のことを原資産(げんしさん)と呼びます。派生商品の価格は、原資産の価格に依存して決まります。

 

デリバティブは、オフバランスとレバレッジに大きな特徴があります。  

 

スタート時点のデリバティブの価格はゼロとなるように設定されます。買い手にとっても売り手にとっても損得の生じない価格です。もし、デリバティブに価値があると誰もがただで儲かることになります。

 

デリバティブで派生商品の契約を交わした時点での派生商品の価値はゼロですから、貸借対照表(バランスシート)には載らないのです。これをオフバランスと呼んでいます。

 

なお、オプションのプレミアムはバランスシートに記載されますが、これは、予想される将来のオプション価値を前払いする形で受渡しするものです。

 

デリバティブは予約ですから、取引に大きな元手を必要としません。決済も差金部分のやり取りです。少ない資金で大きな取引ができるところがデリバティブの特徴です。これをレバレッジ(てこの作用)と呼んでいます。

 

派生商品(2)デリバティブの特徴

 

デリバティブの価格は、原資産の相場次第で大きく動きます。将来の相場の動向は誰にもわかりません。したがって、デリバティブは、リスクの取引です。

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