先物取引(さきものとりひき)
futures(フューチャーズ)
先物取引(1)先物取引とは何か
取引所で差金決済を行う、定型商品の予約取引
≪先物取引とは何か≫
先物取引(さきものとりひき)とは、将来の一定の期日に、今の時点で取り決めた価格で特定の商品を取引する契約のことです。
簡単にいえば予約取引のことで、特に取引所で行われる予約取引のことをいいます。英語では、フューチャーズ取引(FUTURES)といいます。
取引所で行われる取引のことを取引所取引といいます。取引所取引の特徴は、商品が定型化されていて、期限日まで、いつでも反対売買を行えることにあります。この期限日のことを「限月(げんげつ)」といいます。また、買う予約をすることを「買建て」、売る予約をすることを「売建て」といいます。
先物取引は、当初の予約(買い予約、あるいは、売り予約)に対して、予約の期限(限月)までに、反対取引(売り、あるいは、買い)を行い、その損益をやり取りする取引です。
先渡取引では、通常、予約日に金融商品の受渡しを行いますが、先物取引では、商品を受け渡す代わりに反対取引をして、生じる損益だけを受け渡します。これを差金決済と呼んでいます。
≪先渡取引との違い≫
銀行間や一般企業との間で1対1で取り交わされる相対(あいたい)の予約取引は、先渡取引(フォワード)と呼んでいて、先物取引と区別しています。
先渡取引は、実際に商品を受け渡す取引です。金融商品の買い手は、予約日(決済日)に予約価格のお金を支払って商品を受け取ります。別途、その商品を売却してはじめて損益が確定する取引です。
≪先物取引の上場≫
日本の先物取引は、東京証券取引所、大阪証券取引所、東京金融先物取引所に上場されています。東京証券取引所では国債と株価指数の先物取引、大阪証券取引所では株価指数、東京金融先物取引所では金利先物と通貨先物が取引されています。
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