為替裁定取引(かわせさいていとりひき)
exchange arbitrage transaction(エクスチェンジ・アービトラージ・トランズアクション)
為替裁定取引(1)場所的裁定
為替裁定取引…異なる為替相場間の格差や、期日の長短を利用
場所的裁定…離れた市場で、直物為替の取引価格が違う場合に行われる鞘取り取引
裁定取引は、為替裁定取引と金利裁定取引に分けられます。為替裁定取引は、異なる為替相場間の格差や、期日の長短を利用します。一方、金利裁定取引は、国際間の金利差を利用します。
為替裁定取引は、場所的裁定と時間的裁定に分けられます。場所的裁定とは、地理的に離れた市場で、直物為替の取引価格が違う場合に行われる鞘取り取引です。鞘(さや)とは、取引値段の開きのことです。
直物為替レートがニューヨークで1ドル=110円、東京で1ドル=109.90円であった場合、東京市場でドルを買ってニューヨーク市場で売れば、1ドルにつき10銭(110-109.90=0.1)の差益が手に入ります。
東京市場でドルを買う人が増えれば、東京市場のドル価格は上がります。逆に、ニューヨーク市場でドルを売る人が増えれば、ニューヨーク市場のドル価格は下がります。その結果、両市場の価格は一致するように動きます。
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