為替スワップ取引(かわせすわっぷとりひき)
forward swap(フォワ-ド・スワップ)
為替スワップ取引(5)直先スプレッドの計算
直物為替レートと先物為替レートの価格差
直先スプレッド=2国間の金利差
直先スプレッドは、先物レートと直物レートとの差額なので、先物レートが決まると簡単に計算できます。先物レートは、円で運用しても、ドルで運用しても運用額が等しくなるような水準で落ち着きます。
これを式にすると、
円での運用額=ドルの運用額 となります。
円での元利合計=ドルでの元利合計
¥元本×(1+¥金利×日数÷365)=$元本×(1+$金利×日数÷360) とおけます。
この式を変形すると、
ここで$元本=先物レート、¥元本=直物レートとおくと、
となります。
直物レート(1ドル=¥100)、円金利5%、ドル金利10%のときの1年先の先物レートは、
【 1年後の円での運用額=1年後のドルの運用額 】であるという関係から、
100円×(1+0.05×365÷365)=1ドル×(1+0.1×360÷360)
1ドル=100円×(1+0.05)÷(1+0.1)=95.45円 となります。
ところで、直先スプレッド=直物レート-先物レート だから、直先スプレッドの計算式は、
となります。
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