送金小切手(そうきんこぎって)
remittance check(レミッタンス・チェック)
送金小切手
送金人が銀行から送金小切手の交付を受け、受取人に郵送する方法
外国為替銀行を利用して行う送金には、郵便送金、電信送金、送金小切手の3つの方法があります。
≪送金小切手≫
送金小切手(ディマンドドラフト)は、送金人が銀行から送金小切手の交付を受け、これを受取人に郵送する方法です。受取人は、小切手と身分証明書を支払銀行に呈示し、小切手に裏書をして現金を受領します。
送金小切手を郵送する途中で紛失や盗難にあうと、再交付には面倒な手続きが必要です。あまり安全な送金方法ではありません。
海外からドル建ての送金小切手を受取った場合には、為替リスクが生じます。なぜなら、送金小切手を銀行に持ち込んで、円貨に換える必要があるからです。
銀行は、円貨への換算に当日の「一覧払手形買相場(A/S)」を使用します。為替相場は毎日変わるため、受け取れる円貨額も毎日変わります。銀行へ小切手を持ち込むタイミングが重要になります。「A/S」というのはアト・サイト金利の略で、銀行が外貨を買う場合の値段を示しています。
≪小切手の郵送≫
そのほかに、銀行小切手(バンカーズチェック)や個人小切手(パーソナルチェック)を直接、受取人に郵送する方法もあります。海外の銀行に小切手を持ち込みますが、原則として取立扱いになるため、受取人が現金を手にするまでに数週間を要します。
銀行小切手(バンカーズチェック)の場合は、買取扱いで現金化されることもありますが、その保証はありません。支払いを依頼された銀行がコルレス銀行先であり、署名鑑により小切手の真正性が確認できる場合のみ買取扱いとなります。
外為用語では、銀行小切手(バンカーズチェック)や個人小切手(パーソナルチェック)のことをクリーンチェックといいます。船積書類を伴わない小切手という意味です。
≪発着点・終着点から区分した呼び方≫
為替や外国への送金を、発着点・終着点から区分した呼び名があります。為替取引を発着点から見たときを「仕向為替(しむけかわせ)」、反対の終着点から見たときを「被仕向為替(ひしむけかわせ)」といいます。外国へ送金する場合、送る側を「仕向送金為替(しむけそうきんがわせ)」、受け取る側を「被仕向送金為替(ひしむけそうきんがわせ)」といいます。
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