船荷証券(ふなにしょうけん)
bill of lading(ビル・オブ・レーディング)
船荷証券
船荷証券 … 貨物を表した有価証券(船名・貨物の品名・数量などの記載がされている書類)
ドキュメンタリービル … 船積書類が添付されている為替手形(荷為替手形)
船荷証券(ふなにしょうけん)は、運送荷物の引換証です。これがないと、船会社は輸入業者(買い手)に荷物を渡しません。船名、貨物の品名、数量、船積地、陸揚げ港、受取人の記載がされている書類で、貨物を表した有価証券です。
貿易取引では、海外の取引相手と、どのように商品とお金を交換するかが問題になります。この交換の仲介役をはじめたのが銀行です。銀行が商品(荷物)の引換券を預かり、それと引換えに、買い手にお金を支払ってもらうことにしたのです。
東京の輸出業者(売り手)が、ニューヨークの輸入業者(買い手)にカメラを輸出するとします。東京の輸出業者(売り手)は、カメラを船積みして、船会社から船荷証券をもらいます。
輸出業者(売り手)は、外国為替手形を振り出し、船積書類(船荷証券など)を添付して、日本国内の銀行に持ち込みます。銀行は、海外のコルレス銀行に船積書類を送ります。コルレス銀行は、輸入業者(買い手)に連絡をとり、船積書類と引換えにお金を払ってもらいます。
船積書類とは、船荷証券、貨物海上保険証券、送り状(品名、数量、金額の明細書)などの書類のことです。また、船荷証券などの船積書類が添付されている為替手形をドキュメンタリービル(荷為替手形)、添付されていない為替手形をクリーンビル(信用手形)といいます。ビル(Bill)とは、為替手形のことを意味します。
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