よくわかる!金融用語辞典 【送金為替と取立為替】

送金為替と取立為替

送金為替(そうきんかわせ)
demand draft(ディマンド・ドラフト)
取立為替(とりたてかわせ)
exchange for collection(エクスチェンジ・フォ・コレクション)

送金為替と取立為替

送金為替(並為替、順為替)…買い手が売り手にお金を送る方法
取立為替(逆為替)…売り手が買い手からお金を取り立てる方法

 

外国為替の決済には、2通りの方法があります。商品の買い手が売り手にお金を送る方法と、売り手が買い手からお金を取り立てる方法です。

 

送金為替と取立為替

 

≪送金為替≫

 

買い手が売り手にお金を送る方法を、「送金為替」あるいは「並為替」、「順為替」といいます。 海外へ送金する、ごく当たり前の方法です。

 

銀行で送金小切手を購入して、海外の債権者(売り手)へ送ります。債権者は、地元の銀行に小切手を提示して、その国の通貨でお金を受取ります。送金為替は、海外の滞在費、個人輸入、書籍代の送金に使われる方法です。決済手段に送金小切手、郵便送金、電信送金が使われています。

 

≪取立為替≫

 

売り手が買い手からお金を取り立てる方法を、「取立為替」あるいは「逆為替」といいます。債権者(売り手)が、銀行を通して債務者(買い手)からお金を取り立てる方法です。取立為替は、貿易為替に使われる方法です。決済手段に荷為替手形が使われています。

 

例えば、日本の日本商事が、米国のアメリカ社へ100万ドルの電信送金をするとします。日本商事は、取引銀行である東銀行に送金を依頼します。日本商事は、東銀行から100万ドルを購入して、米国に送金することになります。1ドル=100円とすると、日本商事は、1億円の円でドルを買います。東銀行は、日本商事の口座から1億円を引き落とし、コルレス先であるニューヨーク銀行に、アメリカ社に100万ドルを支払うようオンライン(専用のデータ通信システム)で指図します。電信指図を受けたニューヨーク銀行は、東銀行の口座から100万ドルを引き落として、アメリカ社の口座に振り込みます。こうして、実際に現金を送ることなく、銀行の仲介で送金が行われます。

 

これは送金為替の例ですが、取立為替の場合も、口座振替で決済することができます。

スポンサーリンク

金融大学TOP > よくわかる!金融用語辞典 > 送金為替と取立為替

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

トップへ戻る