よくわかる!金融用語辞典 【転換社債(4)理論価格(パリティ)】

転換社債(4)理論価格(パリティ)

転換社債(てんかんしゃさい)
convertible bond(コンバーティブル・ボンド)

転換社債(4)理論価格(パリティ)

転換社債の価値を、株式の時価から社債の基準に見直したもの

 

転換社債の価値を、株式の時価から社債の基準に見直したものを、理論価格(パリティ)といいます。転換価格を100としたとき、株式の時価がいくらになるかを計算して、転換社債の価格の水準を理論的に表します。

 

理論価格(パリティ)は、購入した転換社債を処分するのか、そのまま保有するのかを判断する目安として使われます。

 

パリティは、現在の株価(時価)を転換価格で割って算出します。

 

パリティ = 株価(時価) ÷ 転換価格 × 100

 

株価(時価)が転換価格と一致するとき、パリティは100円で、額面価格と同じになります。

 

転換社債の発行時点では、転換価格は、株式の時価より高く設定されますから、パリティは100円を下回っていることになります。このパリティ価格が100円を上回ると、転換社債を処分して利益が得られます。

 

転換社債を処分するには、2通りの方法があります。転換社債のまま売却する方法と株式に転換して売却する方法です。

 

転換社債の時価がパリティを上回っていれば、転換社債として売却することになります。逆に、時価がパリティを下回っていれば、株式に転換して売却した方が得することになります。

 

株価が上昇して転換価格を上回れば、パリティは100円を超えます。逆に、株価が下がれば、パリティも下がります。

 

転換社債(4)理論価格(パリティ)

 

ただし、実際には、証券会社への手数料や税金がかかるので、数円以上は値上がりしていることが必要です。

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