信用取引(しんようとりひき)
margin trading(マージン・トレーディング)
信用取引(10)信用取引残高の見方
株価の変動を予測するための指標として、「3市場の信用取引残高」と「日証金残高」を発表
株価の変動を予測するための指標として、「3市場の信用取引残高」と、「日証金残高」が発表されています。
≪3市場の信用取引残高≫
信用取引残高の情報は、日本経済新聞などの情報紙に、東京、大阪、名古屋の3市場残高(売り残、買い残)が掲載されています。
※売りの注文株数の合計を「売り残」、買いの注文株数の合計を「買い残」といいます。
3市場残高と日経平均株価は連動しています。3市場の買い残が増加する場合には、日経平均株価は上昇する傾向があります。反対に、買い残が減少する場合には、日経平均株価は下落する傾向があります。
これは、買い残の増加は、株式に値上がりの期待を持つ人が多いことを反映するからです。しかし、買い残は、6ヶ月以内に売り戻しの注文が入りますから、株価の値下げ要因になります。
一般に、信用取引買い残が株式の時価総額の2%を超えると、上値が重くなり、株価を押し下げることが知られています。
3市場の取引残高は、売り残が896百万株で6411億円、買い残が2501百万株で1兆3810億円となっています(2002年5月31日現在)。
3市場取引残高(2002年5月31日現在)
≪日証金残高≫
証券金融会社の1つである日本証券金融が、貸借取引において、証券会社に貸し付けた資金と株式の合計を発表しています。
※貸し付け資金の合計を「融資残高」、貸し付け株式の合計を「貸株残高」といいます。
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参考ファイル
金融大学TOP > よくわかる!金融用語辞典 > 信用取引(10)信用取引残高の見方