よくわかる!金融用語辞典 【投資利回り(2)総合利回りの年率の計算】

投資利回り(2)総合利回りの年率の計算

投資利回り(とうしりまわり)
investment yield(インベストメント・イールド)

投資利回り(2)総合利回りの年率の計算

総合利回りの計算は、総合利益を1年あたりに直す

 

総合利回りは、年率で表示されます。年率というのは、1年あたりの割合という意味です。総合利回りの計算には、総合利益を1年あたりに直す計算が必要です。

 

総合利回り=年間総合利益÷株価
     ={(配当+無償交付+値上がり益)÷所有期間}÷株価

 

5年間に5円の配当を受け取ったのであれば、1年あたり、5円÷5=1円の配当を受け取ったとして計算します。投資金額100円、売却金額110円、5年間で5円の配当をもらっていた場合には、5年間の総合利益は15円{(110-100)+5=15}となります。これを1年あたりに直すと、15÷5=3円になります。
したがって、総合利回りは、3÷100=0.03で、3%となります。

 

一方、株式を3ヶ月間だけ所有したのであれば、その総合利益3ヶ月分を4倍して、1年分に引き直して計算します。100円で購入した株式を、3ヶ月後100円で売却し、その間に1円の配当をもらった場合には、総合利回りは、1%ではなく、4%(1%×12÷3=4%)と計算されます。
もし、所有期間が1ヶ月であれば、12%(1%×12÷1=12%)と計算されます。利回りは、見かけ上大きくなっています。

 

総合利益を年率に直す計算で、3ヶ月分の利益を4倍するかわりに、0.25で割ってもかまいません。1年を1と考えると、3ヶ月は4分の1で0.25ですから、答えは同じです。(1÷0.25=4)

スポンサーリンク

金融大学TOP > よくわかる!金融用語辞典 > 投資利回り(2)総合利回りの年率の計算

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

トップへ戻る