よくわかる!金融用語辞典 【普通株と後配株】

普通株と後配株

普通株(ふつうかぶ)
ordinary stock(オーディナリィ・ストック)
後配株(こうはいかぶ)
deferred stock(ディファード・ストック)

普通株と後配株

普通株…通常の株主権が与えられている株式
後配株…普通株より遅れて、配当や残余財産の分配を受ける株式

 

≪普通株≫

 

通常の株主権が与えられている株式のことを、普通株といいます。株主の権利内容が限定されていない株式です。配当は会社の業績により決まります。安定しているわけではありません。大半の株式は普通株です。

 

≪後配株(劣後株)≫

 

優先株の反対で、普通株より遅れて配当や残余財産の分配を受ける株式のことを、後配株(こうはいかぶ)といいます。普通株の後に、配当を受ける権利をもつ株式です。「劣後株(れつごかぶ)」ともいいます。

 

これは、会社が追加的に普通株を発行できないときに利用する方法です。投資家にとっては不利な株式です。会社に十分な利益が上がっていない場合、普通株を発行すると、既存の株主の配当が下がってしまう恐れがあります。この普通株の保有者の利益をそこなわないで、資金を調達する方法として考えられたのが後配株です。

 

したがって、後配株は、主に経営者や発起人に対して発行されている株式です。

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