信用取引(しんようとりひき)
margin trading(マージン・トレーディング)
信用取引(8)貸借取引
制度信用取引において、証券会社と証券金融会社との間で行われる取引
制度信用取引において、証券会社と証券金融会社との間で行われる取引を、「貸借取引」と呼んでいます。
証券会社は、顧客から注文を受けると、自己調達できない資金や株式を、証券金融会社から調達しています。この際に行われる、顧客と証券会社との取引を制度信用取引、証券会社と証券金融会社との取引を貸借取引といいます。
顧客は、証券会社に委託保証金を差し入れて、制度信用取引を行います。一方、証券会社は、証券金融会社に貸借担保金を差し入れて、貸借取引を行います。
証券金融会社は、証券会社から借入の申込みを受け、証券取引所の決済機構を通じて取引を行います。例えば、証券会社が株券の借入を申込むと、証券金融会社は証券取引所の決済機構で株券を売却します。売却代金(貸株代り金という)は、担保として証券金融会社が預かります。
≪金利≫
証券会社が証券金融会社から資金を借りる場合には、証券会社が証券金融会社に金利を支払います。これを、融資金利といいます。
証券会社が証券金融会社から株式を借りる場合には、証券金融会社が証券会社に金利を支払います。これを、貸株代り金金利といいます。
※証券金融会社は、株式の売却代金(貸株代り金)を担保として預かるため、証券会社からお金を借りていることになるので、金利を支払います。
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参考ファイル
金融大学TOP > よくわかる!金融用語辞典 > 信用取引(8)貸借取引