世界の経済と景気
講師:有馬秀次
1.世界の経済と景気
2.米国経済の動向
2012/05/21現在
米国景気 「緩やかに拡大している」 (FOMCの見解)
【関連ニュース】
◆【ワシントン=柿内公輔】米連邦準備制度理事会(FRB)が16日公表した4月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で、景気が失速した場合は追加金融緩和の必要があるとの見方を数人のメンバーが示していたことが分かった。
公表されたのは4月24、25日に開かれたFOMCの議事録で、投票権のあるメンバーのうち数人が、「景気回復の勢いが弱まったり、今後の見通しで下振れリスクが増大した場合は、追加的な緩和が必要になる」と主張した。
景気認識については、「緩やかに拡大している」との見方で前回会合の時点から変わっていないものの、欧州債務危機に伴う金融市場の緊張などに注意が必要との意見が示された。(2012/5/17 産経ニュース)
◆FRB議長、労働市場の改善鈍化を見込む−労働市場の現状(2)− (米国)
労働市場は回復途上にあり、この半年間で失業率が1ポイント弱低下した。
一方で、景気回復の足取りはさほど強くない。連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、労働市場の改善ペースは今後鈍化するだろうと指摘する。(2012/5/2 JETRO)
【消費関連ニュース】
◆4月の新車販売台数、前年同月比2.3%増
2012年4月の新車販売台数は、前年同月比2.3%増で、11年7月(0.9%増)以降で最も低い伸びとなった。また、年率換算した販売台数は1,440万台と前月から横ばいだった。一方、主要メーカー別ではばらつきがみられ、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォードが減少した一方、クライスラー、トヨタが大きく増加した。(2012/5/14 JETRO)
◆4月の既存店売上高、予想を下回る前年同月比0.6%増
4月の小売り大手22社の既存店売上高は、前年同月比0.6%増と事前の予測を下回る弱い伸びだった。記録的な暖冬で春物の需要が3月に前倒しになったことや、イースターに関連する消費がカレンダー要因によって3月にずれ込んだことなどが主因と考えられる。(2012/5/17 JETRO)
【生産関連ニュース】
◆4月の米鉱工業生産指数は+1.1%、設備稼働率は79.2%=FRB (2012/5/16 ロイター)
【雇用関連ニュース】
◆雇用の改善ペースに陰り−労働市場の現状−
失業保険の新規申請件数は、4月に入ってやや増加している。3月の失業率は8.2%と、前月からわずかに改善したが、非農業部門雇用者数は12万人の増加にとどまり、4ヵ月ぶりの低い伸びとなった。労働市場は改善に向かっているものの、依然として金融危機の影響が大きく残っている。(2012/5/17 JETRO)
米国景気 回復が鈍化→QE3導入 2012/9/13
2012年9月13日、FRBが量的緩和政策の第3弾(QE3)を導入
労働市場(雇用)を刺激して景気を回復させるため、市場から住宅ローン担保証券(MBS)を追加的に買い取って、大量の資金を供給する。
米国景気 緩和逓減(テーパリング) 2014/1~
中央銀行が量的緩和を行うペースを徐々に減らしていく。
米国景気 QE3終了 2014/10/29
2014年10月29日、FRBが量的緩和政策の第3弾(QE3)の10月終了を決定
事実上のゼロ金利政策は「相当な期間」継続する方針。
3.景気とマネーの流れ
2014/06/02現在
【米国経済と日本経済の比較】
【世界のお金の動き】
欧米景気停滞期(2007~2013)
欧米景気拡大期(2014~ )
参考 : 需給ギャップ
参考 : インフレギャップ
参考 : デフレギャップ
参考 : オペレーション・ツイスト
参考 : 財政の崖(フィスカルクリフ)
参考 : 欧州安定メカニズム(ESM)