一般教養雑学集 数学講座 第2回 ○2×○8の計算
講師:有馬秀次
金融大学の一般教養雑学集です。
数学講座第2回は、「〇2×〇8の計算」です。これは、10の位が同じで、1の位を足すと10になる場合に利用できる計算法です。
簡単なので、どんどん覚えて使ってみてください。
〇2×〇8の計算
あなたは、72×78を暗算で計算できますか?
答えは、5616です。
3秒あれば誰でも計算できますよ!
種明かし
その計算方法は、7×8=56と計算して、下2桁は、1の位を掛け合わせた2×8=16をつなげるだけです。
答えは、5616となります。
1の位が2と8の場合、下2桁の答えは、必ず16(2×8=16)になります。
ポイント
100の位以上の桁は、10の位の数字とそれに1を加えた数字を掛け合わせたものになる
例えば、23×27は、10の位の2に1を加えた3を掛けて6と計算します。
2×(2+1)=6
これに3×7=21をつなげて、答えは621となります。
この計算法は、10の位が同じで、1の位を足すと10になる場合に利用できます。
第1回講座の「〇5×〇5の計算」では、1の位の5と5を足すと10になります。
第2回講座の「〇2×〇8の計算」では、1の位の2と8を足すと10になります。
他にも、1の位が1と9、3と7、4と6の組み合わせのときに使えます。
文字式で調べてみよう
どうして、こんな計算ができるのでしょう?
文字式で調べてみましょう。
〇2×〇8の計算式で、10の位を10×a、1の位をbとcとおきます。
10×aは10aとしてあらわします。
a、b、cは、それぞれ1から9までの数字です。ただし、b+c=10とします。
すると、上記の計算式は、(10a+b)×(10a+c)とおけます。
この式を展開すると、次のようになります。
(10a+b)×(10a+c)=10a×10a+10a×c+b×10a+b×c
=(10a×10a)+(10a×c+b×10a)+(b×c)
=(10a×10a)+[10a×(b+c)]+(b×c)
=(10a×10a)+(10a×10)+(b×c)
=(100×a×a)+(100×a)+(b×c)
100×aでくくると… =100×a×(a+1)+b×c
10の位の数字と、それに1を足したものを掛け合わせたものが100の位の答えとなり、下2桁の答えは、1の位の数字を掛け合わせたものであることがわかります。
●▲×●■=●×(●+1)×100+▲×■
この計算は、下記の乗法公式を応用したものです。
練習問題と解答(1)
- 14×160=
- 17×130,000=
- 110×190=
- 15×0.15=
- 18×12+1,000=
- 13×17-21=
- 19×11+1=
- 12×18-3=
- 16×14+2=
- (15×15)-(19×11)=
まず14×16を224と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、2,240となります。
(答え)2,240
まず17×13を221と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、2,210,000となります。
(答え)2,210,000
まず11×19を209と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、20,900となります。
(答え)20,900
まず15×15を225と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、2.25となります。
(答え)2.25
まず18×12を216と計算して、これに1,000を加えます。
答えは、1,216となります。
(答え)1,216
まず13×17を221と計算して、これから21を引きます。
答えは、200となります。
(答え)200
まず19×11を209と計算して、これに1を加えます。
答えは、210となります。
(答え)210
まず12×18を216と計算して、これから3を引きます。
答えは、213となります。
(答え)213
まず16×14を224と計算して、これに2を加えます。
答えは、226となります。
(答え)226
225から209を引きます。
答えは、16となります。
(答え)16
練習問題と解答(2)
- 26×240=
- 21×290,000=
- 290×210=
- 24×0.26=
- 22×28+2,000=
- 25×25-25=
- 23×27+10=
- 28×22-13=
- 27×23+6=
- (27×23)-(21×29)=
まず26×24を624と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、6,240となります。
(答え)6,240
まず21×29を609と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、6,090,000となります。
(答え)6,090,000
まず29×21を609と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、60,900となります。
(答え)60,900
まず24×26を624と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、6.24となります。
(答え)6.24
まず22×28を616と計算して、これに2,000を加えます。
答えは、2,616となります。
(答え)2,616
まず25×25を625と計算して、これから25を引きます。
答えは、600となります。
(答え)600
まず23×27を621と計算して、これに10を加えます。
答えは、631となります。
(答え)631
まず28×22を616と計算して、これから13を引きます。
答えは、603となります。
(答え)603
まず27×23を621と計算して、これに6を加えます。
答えは、627となります。
(答え)627
621から609を引きます。
答えは、12となります。
(答え)12
練習問題と解答(3)
- 39×310=
- 35×350,000=
- 330×370=
- 31×0.39=
- 37×33+3,000=
- 36×34-24=
- 38×32+4=
- 34×36-20=
- 32×38+14=
- (34×36)-(38×32)=
まず39×31を1,209と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、12,090となります。
(答え)12,090
まず35×35を1,225と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、12,250,000となります。
(答え)12,250,000
まず33×37を1,221と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、122,100となります。
(答え)122,100
まず31×39を1,209と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、12.09となります。
(答え)12.09
まず37×33を1,221と計算して、これに3,000を加えます。
答えは、4,221となります。
(答え)4,221
まず36×34を1,224と計算して、これから24を引きます。
答えは、1,200となります。
(答え)1,200
まず38×32を1,216と計算して、これに4を加えます。
答えは、1,220となります。
(答え)1,220
まず34×36を1,224と計算して、これから20を引きます。
答えは、1,204となります。
(答え)1,204
まず32×38を1,216と計算して、これに14を加えます。
答えは、1,230となります。
(答え)1,230
1,224から1,216を引きます。
答えは、8となります。
(答え)8
練習問題と解答(4)
- 41×490=
- 49×410,000=
- 480×420=
- 43×0.47=
- 46×44+10,000=
- 42×48-12=
- 45×45+1=
- 47×43-20=
- 44×46+6=
- (44×46)-(47×43)=
まず41×49を2,009と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、20,090となります。
(答え)20,090
まず49×41を2,009と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、20,090,000となります。
(答え)20,090,000
まず48×42を2,016と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、201,600となります。
(答え)201,600
まず43×47を2,021と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、20.21となります。
(答え)20.21
まず46×44を2,024と計算して、これに10,000を加えます。
答えは、12,024となります。
(答え)12,024
まず42×48を2,016と計算して、これから12を引きます。
答えは、2,004となります。
(答え)2,004
まず45×45を2,025と計算して、これに1を加えます。
答えは、2,026となります。
(答え)2,026
まず47×43を2,021と計算して、これから20を引きます。
答えは、2,001となります。
(答え)2,001
まず44×46を2,024と計算して、これに6を加えます。
答えは、2,030となります。
(答え)2,030
2,024から2,021を引きます。
答えは、3となります。
(答え)3
練習問題と解答(5)
- 55×550=
- 52×580,000=
- 560×540=
- 57×0.53=
- 51×59+1,000=
- 59×51-9=
- 54×56+3=
- 53×57-10=
- 58×52+14=
- (52×58)-(51×59)=
まず55×55を3,025と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、30,250となります。
(答え)30,250
まず52×58を3,016と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、30,160,000となります。
(答え)30,160,000
まず56×54を3,024と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、302,400となります。
(答え)302,400
まず57×53を3,021と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、30.21となります。
(答え)30.21
まず51×59を3,009と計算して、これに1,000を加えます。
答えは、4,009となります。
(答え)4,009
まず59×51を3,009と計算して、これから9を引きます。
答えは、3,000となります。
(答え)3,000
まず54×56を3,024と計算して、これに3を加えます。
答えは、3,027となります。
(答え)3,027
まず53×57を3,021と計算して、これから10を引きます。
答えは、3,011となります。
(答え)3,011
まず58×52を3,016と計算して、これに14を加えます。
答えは、3,030となります。
(答え)3,030
3,016から3,009を引きます。
答えは、7となります。
(答え)7
練習問題と解答(6)
- 67×630=
- 64×660,000=
- 620×680=
- 69×0.61=
- 65×65+1,000=
- 68×62-16=
- 66×64+1=
- 61×69-3=
- 63×67+2=
- (65×65)-(64×66)=
まず67×63を4,221と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、42,210となります。
(答え)42,210
まず64×66を4,224と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、42,240,000となります。
(答え)42,240,000
まず62×68を4,216と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、421,600となります。
(答え)421,600
まず69×61を4,209と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、42.09となります。
(答え)42.09
まず65×65を4,225と計算して、これに1,000を加えます。
答えは、5,225となります。
(答え)5,225
まず68×62を4,216と計算して、これから16を引きます。
答えは、4,200となります。
(答え)4,200
まず66×64を4,224と計算して、これに1を加えます。
答えは、4,225となります。
(答え)4,225
まず61×69を4,209と計算して、これから3を引きます。
答えは、4,206となります。
(答え)4,206
まず63×67を4,221と計算して、これに2を加えます。
答えは、4,223となります。
(答え)4,223
4,225から4,224を引きます。
答えは、1となります。
(答え)1
練習問題と解答(7)
- 72×780=
- 76×740,000=
- 740×760=
- 78×0.72=
- 73×77+2,000=
- 77×73-15=
- 71×79+1=
- 79×71-5=
- 75×75+6=
- (73×77)-(78×72)=
まず72×78を5,616と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、56,160となります。
(答え)56,160
まず76×74を5,624と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、56,240,000となります。
(答え)56,240,000
まず74×76を5,624と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、562,400となります。
(答え)562,400
まず78×72を5,616と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、56.16となります。
(答え)56.16
まず73×77を5,621と計算して、これに2,000を加えます。
答えは、7,621となります。
(答え)7,621
まず77×73を5,621と計算して、これから15を引きます。
答えは、5,606となります。
(答え)5,606
まず71×79を5,609と計算して、これに1を加えます。
答えは、5,610となります。
(答え)5,610
まず79×71を5,609と計算して、これから5を引きます。
答えは、5,604となります。
(答え)5,604
まず75×75を5,625と計算して、これに6を加えます。
答えは、5,631となります。
(答え)5,631
5,621から5,616を引きます。
答えは、5となります。
(答え)5
練習問題と解答(8)
- 88×820=
- 83×870,000=
- 850×850=
- 82×0.88=
- 84×86+1,000=
- 81×89-200=
- 87×83+9=
- 86×84-4=
- 89×81+100=
- (86×84)-(89×81)=
まず88×82を7,216と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、72,160となります。
(答え)72,160
まず83×87を7,221と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、72,210,000となります。
(答え)72,210,000
まず85×85を7,225と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、722,500となります。
(答え)722,500
まず82×88を7,216と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、72.16となります。
(答え)72.16
まず84×86を7,224と計算して、これに1,000を加えます。
答えは、8,224となります。
(答え)8,224
まず81×89を7,209と計算して、これから200を引きます。
答えは、7,009となります。
(答え)7,009
まず87×83を7,221と計算して、これに9を加えます。
答えは、7,230となります。
(答え)7,230
まず86×84を7,224と計算して、これから4を引きます。
答えは、7,220となります。
(答え)7,220
まず89×81を7,209と計算して、これに100を加えます。
答えは、7,309となります。
(答え)7,309
7,224から7,209を引きます。
答えは、15となります。
(答え)15
練習問題と解答(9)
- 93×970=
- 98×920,000=
- 970×930=
- 96×0.94=
- 99×91+1,000=
- 94×96-20=
- 92×98+12=
- 95×95-15=
- 91×99+101=
- (92×98)-(99×91)=
まず93×97を9,021と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、90,210となります。
(答え)90,210
まず98×92を9,016と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、90,160,000となります。
(答え)90,160,000
まず97×93を9,021と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、902,100となります。
(答え)902,100
まず96×94を9,024と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、90.24となります。
(答え)90.24
まず99×91を9,009と計算して、これに1,000を加えます。
答えは、10,009となります。
(答え)10,009
まず94×96を9,024と計算して、これから20を引きます。
答えは、9,004となります。
(答え)9,004
まず92×98を9,016と計算して、これに12を加えます。
答えは、9,028となります。
(答え)9,028
まず95×95を9,025と計算して、これから15を引きます。
答えは、9,010となります。
(答え)9,010
まず91×99を9,009と計算して、これに101を加えます。
答えは、9,110となります。
(答え)9,110
9,016から9,009を引きます。
答えは、7となります。
(答え)7
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