一般教養雑学集 数学講座 第1回 ○5×○5の計算
講師:有馬秀次
金融大学の一般教養雑学集です。
数学講座第1回は、「〇5×〇5の計算」です。これは、1の位が5の時に利用できる計算法です。
簡単なので、どんどん覚えて使ってみてください。
〇5×〇5の計算
あなたは、75×75を暗算で計算できますか?
答えは、5625です。
3秒あれば誰でも計算できますよ!
種明かし
その計算方法は、7×8=56と計算して、25をつなげるだけです。
答えは、5625となります。
1の位が5の場合、下2桁の答えは、必ず25になります。
ポイント
100の位以上の桁は、10の位の数字とそれに1を加えた数字を掛け合わせたものになる
例えば、25×25は、10の位の2に1を加えた3を掛けて6と計算します。
2×(2+1)=6
これに25をつなげて、答えは625となります。
文字式で調べてみよう
どうして、こんな計算ができるのでしょう?
文字式で調べてみましょう。
〇5×〇5の計算式で、10の位を10×a、1の位を1×5とおきます。
10×aは10a、1×5は5としてあらわします。
すると、上記の計算式は、(10a+5)×(10a+5)とおけます。
この式を展開すると、次のようになります。
(10a+5)×(10a+5)=10a×10a+10a×5+5×10a+5×5
=(10a×10a)+(10a×5+5×10a)+(5×5)
=(10a×10a)+(2×10a×5)+(5×5)
=(100×a×a)+(100×a)+25
100×aでくくると… =100×a×(a+1)+25
10の位の数字と、それに1を足したものを掛け合わせたものが100の位の答えとなり、
下2桁の答えは、25であることがわかります。
●5×●5=●×(●+1)×100+25
この計算は、下記の乗法公式を応用したものです。
練習問題と解答
- 25×250=
- 75×750,000=
- 350×350=
- 65×0.65=
- 15×15+1,000=
- 45×45-25=
- 85×85+1=
- 55×55-3=
- 95×95+2=
- (85×85)-(15×15)=
まず25×25を625と計算して、これに0をくっつけます。
答えは、6,250となります。
(答え)6,250
まず75×75を5,625と計算して、これに0000をくっつけます。
答えは、56,250,000となります。
(答え)56,250,000
まず35×35を1,225と計算して、これに00をくっつけます。
答えは、122,500となります。
(答え)122,500
まず65×65を4,225と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
答えは、42.25となります。
(答え)42.25
まず15×15を225と計算して、これに1,000を加えます。
答えは、1,225となります。
(答え)1,225
まず45×45を2.025と計算して、これから25を引きます。
答えは、2,000となります。
(答え)2,000
まず85×85を7,225と計算して、これに1を加えます。
答えは、7,226となります。
(答え)7,226
まず55×55を3,025と計算して、これから3を引きます。
答えは、3,022となります。
(答え)3,022
まず95×95を9,025と計算して、これに2を加えます。
答えは、9,027となります。
(答え)9,027
7,225から225を引きます。
答えは、7,000となります。
(答え)7,000
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