外貨準備(がいかじゅんび)
foreign currency reserve(フォ-リン・カレンシー・リザーブ )
外貨準備高(がいかじゅんびだか)
foreign currency exchange reserves(フォ-リン・カレンシー・エクスチェンジ・リザーブズ)
外貨準備
外貨準備とは、通貨当局(政府や中央銀行)が国際収支(国際間の経済取引)の決算や為替相場への介入のために、外貨を保有することをいいます。
外貨準備は、金、SDR、IMFリザーブポジション、外貨を足し合わせたものです。
SDR(special drawing rights)とは、国際通貨基金(IMF)の加盟国が国際収支不均衡となった場合に、外貨を豊富に保有している加盟国から、外貨の融通を受けることができる権利です。IMF特別引出権、特別引出権ともいいます。
IMFリザーブポジション(IMF reserve position)とは、国際通貨基金(IMF)の加盟国が、IMFから無条件で借りることができる資金限度額のことです。IMFポジションともいいます。
外貨(foreign currency)とは、外国のお金のことです。現金、預金、債券などが含まれます。外貨準備のうち、約99%を外貨が占めています。
【為替相場の安定】
外貨準備は、為替レートの安定のために使われます。
たとえば、急激に円高が進むと、輸出企業の業績を圧迫してしまいます。そこで、政府・日銀は、急激な円高・ドル安を食い止めるため、円を売ってドルを買う為替介入(円売り介入)を実施します。すると、ドルの保有額が増えるため、外貨準備高は増大します。
財務省が毎月公表する外貨準備高を各年12月末時点で抜粋してみると、日本の外貨準備高が増大していく様子がわかります。
【世界の外貨準備高】
財務省は、月末時点の外貨準備の残高を毎月公表しています。これを外貨準備高といいます。
日本の外貨準備高は、2005年までは世界第1位でしたが、2006年からは中国に次ぐ世界第2位の規模となっています。
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